1980-10-31 第93回国会 参議院 安全保障及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第3号
やはり資本主義国家の方は、軍備競争すれば、いま金持ちだからずいぶん使えるでしょうけれども、やはり軍需産業家が中に立ってもうけますからロスが多いんで、この競争はむしろ資本主義諸国の方が分がないぞと言うたことがあるんですが、どうもソ連を武力競争でダウンさせるには、えらい金を資本主義国が国民から税金でとらなくちゃできない相談だから、決して賢明な策とは私思っておりません。
やはり資本主義国家の方は、軍備競争すれば、いま金持ちだからずいぶん使えるでしょうけれども、やはり軍需産業家が中に立ってもうけますからロスが多いんで、この競争はむしろ資本主義諸国の方が分がないぞと言うたことがあるんですが、どうもソ連を武力競争でダウンさせるには、えらい金を資本主義国が国民から税金でとらなくちゃできない相談だから、決して賢明な策とは私思っておりません。
北山委員の御指摘になったような、自由主義陣営と共産主義陣営との間におけるところのいわゆる武力競争というものにかわって、平和共存による経済競争がいよいよ激しくなってくるだろうという予想は、これは私どももそういうふうに考えておりまして、また自由化ということが、同時に自由主義国内においてもいろいろな競争関係を生ずることも、これも御指摘のような状態であろうと思います。
従いまして、世界的に訪れております設備過剰は、もはや昔のような、戦争に訴えて解決するという段階でなく、平和的手段によって、武力競争ではなく、平和的、経済的な競争によって解決しなければならない段階になっていると思うのです。 そこで、現在審議中の三十四年度予算の性格はどうなっているか。予算の性格は、言うまでもなく各費目のバランスに現われております。
解決された事例を見ますと、たとえばオーストリアに見られるごとく、中立をとり、両陣営がうしろに撤退をして、そうしてここに解決の妥結の道を発見したということがあった、私は今日の世界で一番大事な問題は、武力競争をしても、軍事同盟競争をしても、ミサイル競争をしても、あるいは大陸弾道弾競争をしても、競争そのものは何らの解決を見出されなかった、それは想対的であるからであります。
思想的に申せば、原子爆弾の競争をやっていくということが武力競争になりますから、これは危ないということは思想的には言い得ると思います。しかしながら、実際問題としては、原子爆弾をよけい持っておるから、それで相手方の侵略をおさえておるんだ、平和の維持ができておるんだという実際的の考え方もあるので、なかなか原子爆弾をすべて禁止するということが今軍縮会議でできない状態であるわけであります。